2015年6月21日日曜日

変則完全週休2日制

通常、企業に勤めている人にとって、完全週休2日制とは毎週土曜日と日曜日が休みであることとして受け止められています。しかし、どの曜日を休みとするかは企業次第です。

例えば、毎週日曜日と水曜日を休みとする完全週休2日制も可能です。月曜日・火曜日の2日働けば休み、木曜日・金曜日・土曜日の3日働けば休み。肉体的にも精神的にも負担が少ないリズムかもしれません。日曜日は休日が重なる家族や友人と過ごす日。水曜日は買い物に出かけたり、美容室に行ったり、土日は予約すら取れない人気レストランで食事をしたり、役所で手続をしたり、病院で診察を受けたり。どこも空いていて快適でしょう。土曜日は出勤しますが、お客さま・クライアント・取引先などからの電話やメールはほとんどないので仕事がはかどります。

または、毎週水曜日と木曜日を休みとする完全週休2日制も考えられます。ホテルや旅館も空いているでしょうから、一泊での遠出も快適です。旅先の観光場所や食事処も空いていることでしょう。土曜日と日曜日は出勤しますが、通勤電車は空いていて快適です。集中して優先度の高い仕事に打ち込むことができます。

このように、1週間のうち土日の2日以外が完全に休みとなっている制度を、完全週休2日制と混同しないために、ここでは「変則完全週休2日制」と呼ぶことにします。

変則完全週休2日制が世の中に普及すると、この制度を採用する企業の従業員は、1週間のうち休みとしたい曜日を2日選択し希望を出せるようになるかもしれません。

私鉄会社に勤務する典弘さんは毎週日曜日と月曜日が休み。化粧品会社に勤務するあゆ美さんは毎週火曜日と水曜日が休み。大学のゼミで2年間を共に過ごした二人。典弘さんは告白することが出来ないまま卒業を迎え、2人は社会人になりました。休日が合わない二人ですが、仕事後にゼミ仲間を交えて食事をしたり飲みに行ったりしていました。そんなある日のこと。

典弘:あのさ、俺、休日を変えようと思ってるんだ。
あゆ美:会社で何かあったの?

典弘:いやさ、火水を休みに出来るように会社に希望を出そうと思うんだ。
あゆ美:(私と同じ…?)えっ!?

典弘:そういうこと。
あゆ美:うん、いいよ。

変則完全週休2日制が普及すると、こんな告白が普通になる日が来るかもしれません。ワークスタイル変革は、恋愛のスタイルを変革するかもしれないですね。

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